2018-10-22
鍼灸師になるまでの道のり 11
出産した日は疲れをとるためにゆっくり休んで、
翌日、赤ちゃんが病室に連れてこられました。
(お産のあとは疲れを感じなくするホルモンが出てるので、そんなに疲れを感じないようになっているそうです。私も、アタマが冴えて眠りたくても眠れませんでした。)
赤ちゃんを連れてきた看護師さんが去ると、
私と赤ちゃんが残されました。
「うーん・・・」
目の前にいる、ブニュブニュして
やわらかそうな赤ん坊。
私、お母さんのはずだけど、
どうしたらいいかわかりません。
一瞬躊躇して、勇気を出して抱っこしました。
「エイッ」って感じ。
その瞬間が今でも忘れられません。
私の場合、母性本能って
勝手にわいてくるものではありませんでした。
「私がこの子のたったひとりのお母さんなんだ」
という自覚が一番最初でした。
自分のこと「お母さん」っていいながら、
「お母さんがオムツかえてあげるね~」
「お母さんが抱っこしてあげるね~」
自分に言い聞かせながら
少しずつお母さんに
なっていったように思います。
夫もそうだったのでしょうね。
最初は何もかもうまくできなくて、
それが当たり前でした。
そうやって、
少しずつ親らしくなっていくのですね。
子供のいる生活に少し慣れてきたころ、
思いがけない出来事が起こりました。
鍼灸師になるまでの道のり12 につづく
このブログは2009年6月に書いたものに加筆訂正しています。
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